社長の思いと涙、感動のフィナーレ
ある会社の20名様程のパーティーのご依頼をいただきました。主旨は送別会とのことでした。珍しく、幹事様は社長の方でした。
「長年、会社を支えてくれた功労者だから感動のフィナーレを」というご要望でした。そのご本人はご実家のご事情で、やむなく、ご実家の稼業をすることになったのだそうです。私たちは社長のご要望を十分に理解した上で、ご予算に合った最善のパーティープランを立て、食後にアニヴァーサリーサービスをご提案しました。
人数が多いので、フォトカードもメッセージカードも通常の2倍のサイズをイラストレーターでおつくりし、音楽演出もヴォーカルのない壮大かつ感動的な、そして、切ない曲を選曲しました。熱心な社長の方で、大きなメッセージカードは事前に持ち帰り、ご本人に内緒で全員のメッセージをあらかじめ書きたい、とのご要望でした。そして、私たちが選曲した音楽も、閉店時に試聴されました。
当日、立派な花束をお預かりし、メッセージの入った純生ケーキの登場の際に、一緒に花束をお持ちするご依頼をいただきました。パーティーが始まり、皆様はとても笑いの絶えない楽しそうな時間をお過ごしでした。3時間半ほど会話と料理とドリンクをお楽しみいただき、閉店時間も近づいてきました。社長から合図をいただきました。感動のフィナーレを演出するアニヴァーサリーサービスを始めました。
店内のBGMがフェードアウトし、照明を薄暗くしました。その状態にご本人は「どうしたんだろう?」という不思議そうな様子でした。そこから選曲した音楽が盛大に始まり、キャンドルとスパークキャンドルでいっぱいの純生ケーキの登場です。ご本人は純生ケーキのプレートの文字を見て事態を把握されました。そして、立派な花束を社長にお渡しし、社長から「長いこと、本当にありがとう!」と言って、ご本人に花束をお渡しになりました。ご本人は既に泣いていらっしゃいました。そこへ、お仲間から皆さんの寄せ書きの入った特大メッセージカードをご本人にプレゼントされました。皆様から口々に「ありがとう!」という、あたたかいお言葉が飛び交いました。社長も皆様も泣いていらっしゃいました。その感動のシーンをi Phoneで2カットを写真におさめ、メインPCに送信して、イラストレーターで社長のご要望のメッセージを入れたデザインに写真を2枚はめ込み、数分で特大のフォトカードを印刷して、社長にお渡ししました。ご本人はお別れのご挨拶をされている最中でした。挨拶が終わると同時に、社長から特大のフォトカードがプレゼントされました。
ご本人は、花束と特大のフォトカードとメッセージカードを手に、泣き崩れていらっしゃいました。社長も皆さんも泣いていらっしゃいました。お帰りの際に、カパンナの全クルーが社長に呼ばれました。社長は目を潤ませながら私たち全員に「皆さんのおかげで、最高の送別会になりました。本当にありがとう!」と仰いました。そのお言葉に全クルーも涙が溢れました。